「シマノ鈴鹿ロードレース」の参加レポです。
妻と一緒に参加してきました。妻は今回が初めてのレース、私も3回目と、初心者二人で無謀なチャレンジをすることに。。 鈴鹿のような大舞台、何しろ勝手が分からないのでとても不安です。
当日の段取りを事前にシミュレーションしてきたつもりですが、何処まで上手くいくのでしょうか・・・
夜中の3時に起床、支度を整えて4時前に自宅を出発しました。東名阪道で鈴鹿ICまで約30分。そこから一般道で鈴鹿サーキットまで約20分。
予定よりも早く到着出来そうなので、サーキット最寄りのコンビニでトイレに入りました。早くも緊張しており、お腹が下痢気味です。。 私は緊張するとお腹が緩くなるのです。
AM5時、鈴鹿サーキットの第7駐車場に到着しました。まずはここまで予定通りです。
駐車場からサーキットまでは自転車に乗って向います。10分くらい掛かります。まだ薄暗い中をゆっくり慎重に走ります。レースを走る以前に、こんなところで落車したら洒落になりません。
サーキットに到着したら、まずは受付です。バイクラックに自転車を置いて列に並びます。受付でゼッケンと自転車に取り付けるナンバープレート、参加記念品を受け取りました。ちなみに参加記念品はスマホケースでした。その他、ドリンクの無料サービス券なども付いてました。
さすがはシマノ、他のレースとは違い豪華ですね。その分、参加費用がかなり高いので、これくらいは当たり前か。。
予定では、6時までに受け付けと場所取りを済ませ、6時15分から始まる試走へと流れていく段取りでした。一番の懸念材料だった場所取りにつては、ピット棟の一番端の軒下部分に確保することが出来ました。
幸い、夫婦2名分なので広いスペースは入りません。畳1枚分くらいあれば十分です。軒下で直接日が当らず、涼しい場所が確保できたのでラッキーでした。
ゼッケンの取り付けと、自転車のナンバープレートの取り付けに少し戸惑ったせいで、試走開始の時刻から10分くらい遅れて出走することとなりました。
いよいよコースイン!! 試走とは言え、めちゃくちゃ緊張します。
2週走るつもりです。1周目は妻を従えてゆっくりとコースを確かめながら。。
シケインの手前の激坂区間。ホームストレートの上りから続くこの区間はかなり辛くなりそう。私がエントリーしたのは「5周の部」。果して5周も体力が持つのか、改めて不安になってきました。
ちなみに妻は「2周の部女子」にエントリー。私も2周くらいがレベルに合っているのですが、エントリーするのが遅かったので「5周の部」しか空きがなかったのです。まぁ、何とかなるだろうと、安易な気持ちでエントリーしたのですが、後で昨年のリザルトを確認したらおもいっきり後悔することになりました。ほとんどの方が平均時速40㎞以上で走っているのです。。 これは最下位だな・・・ もれも断トツで。。 恥ずかしい。。
今更、あれこれ考えても仕方が無いので、とにかく楽しみます。憧れの「鈴鹿サーキット」を、今、私は走っているのですから。
シケインを通過したあと、スプーンカーブへと続く下りの区間。舗装が滑らかで走りやすく、スピードが乗ります。キモチイイ!
妻も気持ち良さそうに走っています。しかし、レースになればキツイでしょうね。とにかく安全に、落車が無く完走して欲しいと願います。
試走は予定通り2周で終えてピットに戻りました。10分くらい休憩したら、直ぐに私のスタート時刻の30分前(7時15分)に。。 集合エリアに移動しなければなりません。結構慌ただしいです。
緊張感が高まってきました。場違いなところに居る感じです。 皆さん、いかにも速そうな方ばかりです。これはヤバイです。
待機している間に開会式が始まりました。関係者の方々が次々と出て来て、何やら祝辞を述べられています。こっちは緊張のあまり何を言ってるのか全く耳に入って来ない状況です。
集合エリアで待つ時間が長く感じるかと思いましたが、あっと言う間に過ぎてしまい、いよいよスタート時刻が迫って来ました。今大会の第1レース「5ステージスズカ第1ステージ」からスタートです。
本コースに整列、スタートラインに着きます。速そうな方々は、皆さんコースの右側(アウト側)に位置取りしています。もちろん私は控えめに、左側(イン側)の後方に並ばせてもらいました。一応はゼッケンの番号順に整列することになっていますので、真面目にルールを守った方がおみえになり、整列した時点で最後尾ではありませんでした。※最後尾スタートでも良かったのですが・・・
スタート30秒前、10秒前・・・ そして、スタートの号砲が鳴りました!!
心配していたことですが、クリートを上手くキャッチできず、スタート出遅れ。。 おまけに、左前方では、一気にまくっていこうと加速した方が前車と接触、スタート直後にいきなり落車。。 しかも、顔面から突っ込んでいく形の派手な落車です。恐怖のあまりいきなりテンションが下がりました。
さらに後方からは、〝ふらふらするな!しっかり走れ!” 〝うぉ~~!” 私に対して言ったのかは分かりませんが、大声で叫びながら追い抜いて行く方が。。 殺気立った雰囲気にビビってしまいました。
とにかく、ホームストレートを全力でダッシュ! 必死に集団に喰らい付こうと踏み込みます。
しかし・・・
めちゃ速い・・・ 40キロ以上出ています。ホームストレートは上っていて、私の脚力では35キロ出すのが限界。。 それに、このペースではとても5周も持たないです。 ストレートから続くシケインの坂を上ったところで、案の定、息は上がるし、太ももが痛くなってしまいまいました。
先頭集団を追いかけるのは早々に諦めました。そして、ふと後を振り返ってみると、私の後方にはスタートの落車に巻き込まれたと思われる2~3名くらいしか居ません。
やっぱりヤバイ! これは最下位になってしまう。。
先頭集団から千切れた4~5名の小集団が前方に確認ができたので、一先ずこれを追いかけることを目標として頑張ります。一気に追い付けると思ったのですが、上りで差を詰めても、下りで離されるという繰り返しで、ほとんどぼっちでの走行を強いられました。結局、小集団に追いついたのは3週目のホームストレートの上り。まるっと2周掛かりました。
3週目からは小集団の後方に付いて休ませてもらうことにしました。前を走る方を抜かすことも出来たのですが、敢えて前に出ることはせず、脚を最後の5周目まで温存することにしました。先頭集団とは全く違う次元(平均時速30キロ)での争いが3~4周の間に繰り広げられ、私なりにレースを楽しむことができました。
一番気持ちの良い区間はS字の下り。気が付けば60キロ出ています!! 続く第1コーナーを通過してホームストレートを上り、いよいよ最周の5周めに・・・
あれェ。。。 係員がピットロードに誘導しています。 どうして??? そうなんです。周回遅れになり、その時点で次の周回には入れず強制終了(泣・・・
こんなルールがあったとは知りませんでした。盛り上がった気持ちが一気に沈んでしまいました。。 何とも後味の悪い幕切れですね~ コンフォートな走りに拘っているつもりはありませんが、もう少し無理をして悔いの無い走りをすれば良かったかと。
リザルトを確認したら、結局、DNF。。 順位は記録されず、リタイア、途中棄権ってことですね。自ら進んで棄権した訳でもないのに、それはあんまりですよ。まぁ、大会の進行の都合で、いつまでもノロマな奴がコース場を走っていたら困るのは分かりますが。。
こうして、私の鈴鹿初挑戦はあっけなく終わりました。疲れたかと言えば疲れていました。しかし、結構体力が残っていて、まだまだ走る元気があったのも事実。不思議な感覚のまま不完全燃焼で終えることになりました。
妻が出場する「2周の部女子」の集合時間までは、まだ2時間以上あるので、PRブース会場をぶらぶら見学して楽しむことに。。
子供向けの「ウィラースクール」。トップ選手の指導で、自転車の基本的な乗り方を学びます。夏休みのイイ思い出になるでしょうね。
レース初心者の妻の為、「レース初心者講習会」を二人揃って受講したり、他のカテゴリーのレースを観戦しながら、あっと言う間に2時間経過。。
妻の出番がやってきました。
女子の部には華がありますね。男子とは違い殺気立っていません。
観戦する私も緊張する中、「2周の部女子」スタートです。 果して、無事にスタートすることができたでしょうか? 接触、落車なんてことになっていないでしょうか? 心配です。。
来たぁ~ ホームストレートを疾走する妻。。 後方とは言え、しっかりと集団の中に付いています。上々のスタートです。 私とは違い、意外と頑張っています。
ホームストレートを通過するのを見送った後、私は直ぐにシケインまで場所を移動して妻を待つことに。。 心配なことに、ここで雨がパラついてきました。スリップしないように慎重に走って欲しいです。。
シケインの激坂を上っていきます。まだまだ元気そう?? あと1周、頑張れ!!
妻を見届けたあと、再びホームストレートに戻ってゴールを待ちます。
そして、感動のゴール!!! 頑張りました。 DNFの私と違い、リザルトにはしっかり順位も記録されていました。順位は非公開ですが、真ん中よりチョッと下くらいかな。 ちなみに、私もDNFとは言え、最下位だけは免れました。
悔いが残って落ち込んでいる私とは対照的に、妻はゴール後も興奮状態。。 レース展開も詳しく話してくれたり、いつもよりかなり饒舌。。初めてのロードバイクレースを楽しんでくれたようです。
夫婦揃っての「シマノ鈴鹿ロードレース」。怪我無く、無事に笑って自宅に帰って来られたのが何よりです。
さて、来年は「1時間サイクルマラソン」に出場してみたいと思います。早く1年経たないかなぁ。。